和音のコード
ギター教室で最初に教わるギターコードですが、これは和音の種類と捉えておけばほとんどのケースにおいて問題はないでしょう。 単音ではなく複数の音を調和させて鳴らすためもので、ノーマルタイプでも6本の弦を持つギターなら使わない手はありません。 いくつもの音が重なることで単音では表現できない深みのある音色を出せますから、ギターだけあれば成立してしまう曲もあるほどです。 同時に1つの音しか出せないカスタネットやトライアングルだけでは表現できる世界にも限界はありますが、 和音を自由自在に発せられるギターならその限界ははるか遠くとなり、アーティストの望むがままの世界を創出してくれるでしょう。 複数の音を同時に出すと言っても、調和のない音の集まりではかえって耳障りで邪魔になる、ないほうがましなので、調和するように考案されたコードの知識が ギタリストには必要不可欠なのです。 楽器の教本などを参考にすれば楽器教室に通わなくても自分の力で習得することはできますが、ギター演奏の基本となる部分なのでしっかり指導してもらいたいと、 これを覚えるためだけにギター教室の門をくぐるミュージシャン志望の若者や、独学での習得に挫折したからスクールに通おうとする若者も多いでしょう。 単音でのギターソロだけの演奏で満足できる人なら覚えなくてもいいのかもしれませんが、それではギターを弾けると人に言えるレベルではありませんし、 この楽器を使うのならコードもマスターすべきでしょう。
コードの種類
ギター初心者が最初に覚えるべきギターコードですが、楽器教室で生徒が教えてもらうのはまず以下の5つでしょう。 Cコード、Amコード、Dmコード、Gコード、Emコードです。 読み方は大文字のアルファベットはそのまま読みますが、mは「マイナー」と読むのでそこは注意して覚えましょう。 Amコードは「エーマイナーコード」、Gコードは「ジーコード」となります。 アルファベットが読めない人はこれらを見てもただの記号としか認識できませんし、物覚えの良い賢い人でなければ区別が付かないかと思われますので、 ギターという楽器をマスターしたければいくつかのアルファベットを読めるようになっておかなければならないかもしれない、ということも忘れてはいけないのです。 ですがそれほど難しいことではないですし、義務教育の英語の授業で習う範囲の内容なのでたいていの方ならばなんなく対処できるでしょう。 もしも英文字が読めない、チンプンカンプンだという人も、それを克服するためにわざわざ駅前にある英会話教室や、 駅前のギター教室のご近所にある英会話教室に入会しなくてもいいです。 アルファベットの読み方を覚えるだけならそこまでの努力をしなくても、子供用の教材で勉強をすれば簡単に身につけることができるでしょう。 それをクリアしたらようやく次の段階、コードを覚えるステップに進みます。
コードを押さえるコツ
複数の弦を指で一度に押さえるので、初心者がギターコードをマスターするには相当の修練を積まなければなりません。 指先を指定された位置に固定して弦を弾くのですが、身体で覚えさせることがすぐにはできませんからしばらくは上手に音を出すことは難しいでしょう。 きちんと弦を押し付けられなければ音がビビビと変な音を出しますし、望んだ音色ではなく汚らしい雑音にしかなりません。 厳しい練習でそれを乗り越えていくのですが、他の楽器同様にギターにもコツというのはありますので、いくつか紹介しましょう。 ネックは手の平で支えるのではなく指先の力で掴むようにするのが最初のポイントで、こうすることで弦を力いっぱいフレットに押し付けられて音がぶれるのを防げます。 手の平でネックを支えてしまうと弦を押さえる指には力が込められていない状態となってしまい、音がはっきりとしなくなってしまいます。 なので親指を含めて指で支えるようなイメージを持ち、コードを押さえましょう。 弦を押さえる位置ですがフレットに近いほうが少ない力でいい音が出せますから、出来る限りフレットの近くに指がいくようなフォームを心掛けます。 こういったコツは教本を読んだだけではなかなか理解できませんが、ギター教室で講師に実演してもらったり手取り足取り教わればすぐに理解して吸収できることです。 独学にも良い点はありますが、スクスク上達したければ先生や師匠の存在は欠かせません。