ギターの種類

ソリッドギター

エレキギターのほとんどがこのソリッドギターに分類されますので、パンフレットやテレビの歌番組で目にするギターの大半もソリッドギターとなります。 ソリッドとは詰まっているという意味で、ボディに空洞がないギターが専門誌や音楽スクールなどでソリッドギターと呼ばれています。 空洞はなく中までギッシリと木材ですが、アコースティックギターのように厚みはなく1枚の板で造られていたりします。 まあソリッドギターにアコギほどの厚みを持たせてしまうと、重量がとんでもないことになるので並のギタリストでは持ち上げることもできなくなってしまいます。 元プロレスラーのミュージシャンとか重量挙げの選手でなければそんな楽器は扱えませんし、音楽学校で生徒に指導する講師も マッチョな人ばかりになってしまうでしょうから、まるでジムのトレーナーかと身間違えてしまうようなゴツイスタッフだらけのスクールになりそうです。 しかし安心してください、一般的なソリッドギターは数センチの厚みしかないので女性でも軽々と持てますし、 成長しきっていない中学生でも振り回すことができる軽量タイプがほとんどとなっています。 このタイプはボディに空洞がないため大きな音を出すことはできず、ピックアップから音を拾ってアンプで増幅させるエレキギターが大半でしょう。 アンプ無しだと人間の歌声やしゃべり声よりも小さな音しか出せませんので、発表会やコンサートではアンプが必須となります。

アコースティックギター

隙間なく本体内部に木などが詰まっているソリッドギターに対して、アコースティックギターは何も無い空間がほとんどとなっています。 なので軽量ですが多くの空間を擁しておりますので、ボディーは小さくは無く持ち運ぶのならどちらが楽かは一概には言えません。 スペースはたいしたことないけどずっしりと重たいソリッドギター、大部分が空気なため重量は見た目ほどではないアコースティックギター、 これをどうやって運搬するのかでも楽さ加減は違ってくるでしょう。 自動車に積んで運ぶのなら重さはさほど問題にはなりませんから、場所をとらないソリッドギターに軍配があがりそうです。 徒歩で運ばなければならないのなら、厚みがあるとしてもアコースティックギターの方が軽いのでこちらの方がよさそうです。 女性ミュージシャンやギタースクールの女性講師が大きなギターを抱えながら弾き語りをしている姿や、人通りの多いスポットでバンダナを巻いたお嬢さんが 弾き語りをしている姿を見かけて、「あんなに大きな楽器で演奏してるけど大変そうだな、重たそうなのに」と思ったことがあるかもしれませんが、 中身が空洞になっているアコースティックギターはそんなに重たくはありません。 しかもアンプがなくても大きな音が出せる構造になっているので、弾き語りをするために持ち運ぶのならアンプのいらないこちらの方が若干お得でしょう。

ジャンルによって

大きいのがアコースティックギターで重たいのがソリッドギターというような解説をしましたが、その2つをギター選びの理由にすることはまずありません。 身体が小さいからソリッドギターを選択しよう、練習しながら筋トレをすることができれば女の子にモテそうだからソリッドギターがいいな、などといった理由で ギターの種類を決めてしまっては、本当に演奏したい曲を追求するつもりがあるのか、夢に向かって励むつもりなのか疑わしい限りですし、不真面目だと言われます。 ソリッドギター、いわゆるエレキギターとアコースティックギターの選択を決めるのは、ズバリやりたい音楽、どんな演奏をしたいかでしょう。 ハードロックやグラムロック、ヘビーメタルのバンドを結成して野外コンサートを近所で開催したいのなら、アコースティックギターを選ぶことはありません。 覚えても損はありませんし所有していれば使う機会もあるでしょうが、その夢を実現させるにはエレキギターの演奏を上達させたほうが近道ですし、 河川敷での野外コンサートで使われるのもエレキギターでしょう。 目標としているミュージシャンも常用しているのは恐らくエレキギターでしょうし、優先順位でもそうなるはずです。 アコースティックギターを選ぶのは路上での弾き語りをしたい、忘年会のかくし芸でテクニックを披露したい、などの夢を抱いている若者かサラリーマンで、 他には目指している音楽のジャンルなども影響をしますがそういったことを考えて楽器選びをするのがベターです。 ギター教室でレッスンのコースを選ぶ場合も同様です。